現代 アクセント セダン カーレビュー

レビュー対象

車種   :現代 アクセント セダン 2015~17年式
車両情報 :6MT、ガソリン車、右ハンドル、オーストラリア販売車
新車価格    :170万円
レビュー期間  :2週間、2017年
レビュー走行距離:0.6万km(未舗装路含む)
 

総評

総合評価:3点(10点中)
安さでとりあえず買われているといったレベルで、シートの疲れにくさとホールド性の両立などプラスαの付加価値を持たせる良いところもあるが、ワイパーがAピラーとぶつかって音が出る等、基本的な事が全く出来ていない。
 

詳細レビュー

走行性能

〇加減速
5速と6速のギア比が近すぎて6速がある意味がなく、6速で100km/hを巡行すると3000rpmを越えてしまい、うるさい上に、エネルギー変換効率を無駄にしている。非力ではあるが、感覚的に2500回転でも120km/hを維持できるくらいの力はあるはずである。しかし、それでも燃費は良い。

走行距離3.5万km未満でもクラッチが非常に繋がりにくい。

〇旋回性
タイヤのせいか、グリップが効かない。  

〇駆動音
運転を楽しませてくれるようなエンジン音ではない。

 

乗り心地

〇振動
サスやダンパーが固いというわけでは無いが、ダンパーのストロークが短いのか、割とならしてある赤土の未舗装路であっても、角のあるショックがほぼダイレクトに伝わる。

剛性が全くなく旋回時などは軽自動車に乗っているようだが、ホイールベーストレッド幅がある分、幾分落ち着いている。

〇静粛性
100km/hくらいで走行していると、ワイパーの慣性と空気抵抗でにより、ワイパーがAピラーに毎回ぶつかり、非常にうるさい。

エンジン音の遮音性は、このクラスの平均的、もしくはやや劣る。しかし、ロードノイズなどはタイヤが細いことも、このクラスの平均よりは良い。

オーディオなどの備え付けが甘く、未舗装の道に入るとミシミシガタガタとうるさい。

〇シート
長時間運転していても、どこか特定の部位が痛くなることもなく、疲れることもない。しかしホールド性も十分であり、非常に高い次元で両立を取っている。 

 

安全性

アメリカの交通事故調査で10万台当たりの死者数の多さが、TOP3に入るレベルで安全性が低いと指摘されていた。
勿論、先進安全装備も無ければ、カーテンエアバッグも無い。 しかし、安心感という面では軽より良い。

 

ユーティリティ

〇スイッチ・ナビ・オーディオ
左ハンドルの方が売れているはずだが、ウィンカーレバーが右にあるのは素晴らしい。

オーディオの音質は、軽レベルで悪いが価格相応とも言える。

〇積載性
トランクが半自動になっていて、車内でレバーを引くとトランクが開くのは便利である。更に閉める時にも、全くと言っていい程に力を入れなくていいのも素晴らしい。しかし、トランクだけを開けるときに一々車内のレバーを引かないといけないのは面倒である。

〇その他
未舗装(赤土)の道を走ると、エアコンを車内循環にしても、マスクが無いと息ができない程に砂埃が入ってくる。オーストラリアは、その様な未舗装路の道が多い地域もあるので、オーストラリアで売っている以上はその点へのある程度の配慮も不可欠である。

 

 デザイン性

短い全長でセダンを作ると、長さ方向に潰した感じでダサくなりがちだが、クーペルックにしたり、サイドにプレスラインをしっかり設けたりして、ダサさを感じさせないようにしている。

 

故障経験・整備性

〇故障
・走行距離約3.5万km
タコメータが0rpmから動かなくなり回転数を表示しなくなったが、エンジンをかけ直したところ元に戻った。

・走行距離約4万km
エンジンの警告ランプが点灯し、エンジンを何回かけ直しても消えなかったが、2時間ほどで勝手に消えた。

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