日産リーフ カーレビュー

レビュー対象

車種   :日産リーフ
新車価格 :377万円(助成金差し引き価格)
レビュー期間:2日、2018年
レビュー距離:80km 

 

総評

総合評価:7点(10点中)

操安性能はいいが、初期費用から燃料代低減分を差し引いても、費用等総合的にアクアに劣るのは間違いない。但し、往復60km程度を車通勤している人はペイできるだろう。つまり、使用環境がシビアに効いてくるので万人受けはないが、この価格帯、航続距離を考えると人によっては非常に重宝すると思われる。EVと先進装備はマッチしていいが、パイロットアシストやワンペダルはもう少し玉成が必用である。 

 

詳細レビュー

走行性能

〇加減速
0-10km/h加速はEVなだけあって圧倒的に良く、0-100km/hも7秒後半と十分すぎる加速性能がある。

ブレーキは故障しているのかと思うほど重い。
ワンペダルを、一定速度で走行中にオンにすると減速するので、アクセルを踏んでいるときも回生させているようだ。これにより、アクセルオフから制動までのラグを無くそうとしているのだろうが、そうなると回生による発電ロスが気になる。また、ワンペダルをオンにしてるか否かで全く別の車と思ってアクセルワークに差を設けなくてはならず気を使う。35km/h以下では慣性力が不十分なためか、そこそこ急ブレーキになるため乗り心地の面ではかなり悪い。アクセルを少しずつ緩めて調整はできるが、それではブレーキを踏んでるのと同じで、ワンペダルのメリットが薄れてしまう。

〇旋回性
重心の低さからか、ずっしりした安定した走り味になっている。また、剛性も十分にある。
ステアリングレスポンスはかなり良い。

 〇駆動音
モーター音を楽しむような加工はないが、静粛性ではピカイチである。

 

乗り心地

〇振動
路面の凹凸はフィットレベルに、ダイレクトに伝えすぎているので、この価格帯(13年17万km使用時の車代と維持費の合計額でノート+60万円)ならもう少しいなす努力があってもいい。

〇静粛性
エンジン音がない分、荒れた路面や濡れた路面でのノイズやが少し目立ってしまっている。

 

安全性

パイロットアシストの低速走行は、ステアリングを大きくきらなくても対処できるところでも大きくきるので不安になる事がある。
速度抑制のペイントがあるところや少し急なカーブなどでは、警告がなされた途端にレーンキープが切れるので、場所によって使い分けが必用である。しかし、車線の剥げや薄さには問題なく反応する。レーンキープがなかなか始まらない事が、ペイントやカーブの具合によらず多々あり、レーンキープが始まったかどうかに気をとられて危ない。
ワイパーを最速に動かすと、ACCも含めて使えなくなるが、車線逸脱警告と自動ブレーキは機能している。
ACCはまれにかっくんブレーキになる事があるが、基本的に良くできている。

パークアシストパイロットは少し時間がかかるが、駐車が苦手な人には十分に有用な機能となりうるレベルだった。

 

ユーティリティ

〇スイッチ・ナビ・オーディオ
エアコンのスイッチを入れるとき、オンオフのスイッチだけでなく、オートボタンでもオンとなるのは賢い。

〇積載性
全長はノートより十分に長く、ホイールベースも少し長いのに、室内長は短く、リア席に座ると明らかに狭いのが分かる。トランクスペースは十分に長いが、トランクスルーにしたときの段差が大きく気になる。
狭いスペースでも、リアのドアポケットにペットボトルが入るようにうまくえぐられている。

 

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