オーストラリア大陸完全縦断 1.3万km 第二章
序章
第一章
第二章
準備
日程
ファーストアタック(第一章)において最北端まで行けなかったので、2年後、リベンジを試みる事にした。もう、悔しくて夜も眠れなかったからね(by 水曜どうでしょう)。
前回はケアンズの北約250kmのコーエンまで行ったからそこから始めたいが、依然として最北端に最も近いレンタカーショップはケアンズなので、ケアンズからスタートし最北端を目指し、ケアンズに戻るコースとなった。
短期間でアドベンチャーを楽しみたい場合は、ケアンズ~最北端ルートがお勧め!
救助体制に不安のあるコーエン以北でのリスクを減らすため、日没後は運転しないことにした。
また、前回コーエンに行った時「ここから先は3日に1回しか車が通らないから無線が必用」と言われたので、トラブルが起きた場合、誰かが通るの待ってレスキューを呼んで貰い、レスキューが来て、ケアンズに帰還するのに7日は余分に必要と考えた。
即ち③までの間でトラブルが起きた場合に備えて、現地滞在時間が10日間必要となる。
レンタカー
第一章での経験から4WDのSUVは必須だと考えた。
下記2車種が候補となった。
・トヨタランドクルーザー
・スバルフォレスター4WD(or同等)
以下の理由からフォレスターにした。
・ランクルの方がレンタル料金が高い
・ランクルだと簡単に最北端に行けてしまう
・大きく重いのでトラブルがあった時に苦労する
因みにランクルは、追加料金を払えば最北端の町で乗り捨てる事が可能なので、最北端の町から飛行機でケアンズに戻るという選択も可能だが、金銭的に一蹴した。
特段必要な装備
・ 20L携行缶
ガソリンスタンドが閉鎖、営業時間外だった場合に備えて
新品の状態ならば、飛行機の預け荷物に預けられる事を確認
・ハンドウィンチ(2t)
スタックした場合に、車の牽引フックと木にロープをひっかけて、てこの原理を利用して車を引きずりだせるように
・牽引ロープ2本
ハンドウィンチを使う時、近くに木がなかった場合に備えて
・角材
スタックした時に、タイヤに巻き付けて抜け出すため
スタックした時に、近くに木が無くウィンチがかけられない時に地面に刺すため
・結束バンド、針金
・シャベル
・のこぎり
・ドライバー、ペンチ、ウォーターポンププライヤー
・レスキューハンマ―
・ナイフ
・軍手
・マスク
エアコンから土埃が車内に入る場合、風がある時に外で作業する場合に備えて
・応急用パンク修理キット
・パンク修理キット
・空気入れ
・ガムテープ
・寝袋2つ
第一章では一つしかなく、なぜか友だけブランケットで寒い思いしたので
・ダンボール
ぬかるんだ道に敷いて通り抜けるため
車中泊の時の段差解消
・いらない服
着た後に、火をつけたり、ぬかるんだ道に敷いて通り抜けたりできる様に
・地図
経路とガソリンスタンド、車の修理工場、水没しているかもしれない道を示した地図を紙媒体で用意
飛行機
行き:ジェットスターの直行便
帰り:ポートモレスビージャンクソン国際空港経由のニューギニア航空
乗り換え時間が1時間10分だが問題なく乗り換えられる事を確認
Day0 目標:飛行機に乗る
前日に車で職場に荷物を搬入し、当日16時位に出て空港へ
京アニで騒がれている時期に、箱ごととは言え携行缶を電車に忘れた
友は国際免許を取得するなどし、空港に非常にギリギリに到着
因みに友はオーストラリアのVISAの偽サイトでぼったくられたので注意
Day1 目標:アーチャーリバー(700km 9時間)
早朝に着いたので、Uberでケアンズの街中へ
携行缶を売っていそうなホームセンターまで歩き街中に戻り
両替をすまし、スーパーでSIMカードを物色
レンタカー屋が開いたので、レンタカーを借りた。
店舗にはフォレスターもあったのに、残念ながら日産エクストレイルが貸し出された。
日産 エクストレイル カーレビュー - leisuresmartlifeのブログ
ショッピングモールに行き、SIMカードと食料を手に入れる。
SIMは、最初に登録しないといけないので携帯ショップでないとできないようである。
安いガソリンスタンドを調べ、携行缶に給油し、いざ出発
キャンプ場とガソリンスタンドと農場だけの町に着き、給油していると店員さんが日本人だった。この先、未舗装路になるというギリギリの町にまで留学している事に驚いた。話す人いるのかな・・・
SUVだった事と、前回より道が舗装されていたため、非常に快適にコーエンに到達
しかしバットニュースが入る。これから連日雨が降り、3日後には本降りだと言う。
最北端は雨季だと、道が水没し車で行けないので、雨の降りようによっては死活問題となる。
地面が十分に乾いているから大丈夫だと言うものの、心配性な友は納得しない。そこで本降りになる前に最北端に行ってコーエンまで戻る計画に変更した。
という事で、ここから(初っ端から)夜道の激走が始まる。
エアコンは車内循環より、外気取り入れの方が土埃が入ってこない事を発見した。
フクロウが道端に立っており、怪しい雰囲気になってきた。数匹見たがカメラを回している最中には、いなかった。
そして、予定より100km多く走り就寝した。
後ろがフラットになるので、前回のセダンより遙かに快適に寝られた。ただ、トランクの床板がパコパコ動いて鬱陶しいから、車中泊用の車としては適さない。
Day2 目標:最北端経由コーエン(700km 10時間)
蟻塚
車は、渡し舟じゃないと渡れない。
ワニがでるとの警告看板もあったが、本当かは分からない。
最北端まであと20kmという所で最大の難所が出現
ここはYの字になっており、右側は少し短くなっていたのでそのルートを通る事にした。木の枝で深さを測り、極端に深くなっている所には石を敷いた。
そしてついに最北端の岬の手前の駐車場へ
車は割といたが、シティ系SUVは1台も無かった。
最北端Cape Yorkに着いたのだが、直ぐ先に島があり、"最北端!"という感じがしない。
そして、最北端のビーチをぶらつき、
来た道を戻り、最北端の町で給油して、コーエンへ
渡し舟の所では割と雨が降ってきたが、何事もなくコーエンへ
前回お世話になった人は、既に引っ越していたので、コーエンよりややケアンズよりの所で就寝。
Day3 目標:ケアンズ(600km 7時間)
想像よりは簡単に最北端を制覇してしまい、残り約1週間オーストラリアでどう過ごそうかという事を話し合った。そして、私はアホな事をひらめいた。
エアーズロックに行こうと。
現在地コーエン~ケアンズ:600km
第二章予定走行距離:2100km
第一章(メルボルン~最南端~コーエン~ケアンズ)走行距離:5511km
思いついたら即実行
と走行していると、友がカンガルーを跳ねた。カンガルーは小さかったが、車の損傷が気になり少し走ってから、止めてみてみると、牽引フックのカーバーが外れていた。それを回収のために引き返す事に。
そして車に被害がほぼ無く良かったねと走っていると、対向車線のパトカーとすれ違いざまに速度計測された。そして、止められとんでもない罰金が・・・
第一章で私に起きた不幸が全て、友に降り注いでいる。
何はともあれ、ケアンズの東側に位置するマリーバに到着
Subwayで健康的な食事をとって、スーパーで買い出し。
皮が剥かれていて便利なジャガイモ(私達は更に便利な野菜チップスを購入)
3日に1回お風呂に入らないといけないので、ホテルを探すも、帯に短し襷に長しでちょうどいい所にホテルが見つからず、長い方のウィントン(コーエンから1500km 16時間)という町のホテルを予約した。
ケアンズよりやや南にあるタウンズビルのガソリンスタンドで携行缶も満タンにした。
道の脇の草も燃えており、車内でも温度上昇を感じるレベルだった
標識の反射がまぶしい。遠くを走る車の明かりと、町の明かり
友が大きなカンガルーを跳ね、フロントバンパーにダメージを受けたが、
あまりの遠さに意気消沈しており、何のリアクションも取らず
さっさとガムテープで補修して走行。
カンガルーが定期的に落ちているので鷹の捕食能力低下を心配する。
無事、ホテルに着き就寝。
そしてベットでふと思う、なぜコーエンからケアンズに帰って飛行機でエアーズロックに行かなかったのかと
Day4 目標:ガン(1400km 15時間)
ここからエアーズロックに行くには途中600kmオフロードとなるが、昨日頑張って何もないここウィントンまでやって来たので、引き返すわけには行かず、頑張る事に。
友はここで待っていると諦めムードだったが。
トイレを我慢する事は一切ない。
夕暮れ、道路のど真ん中にポツンといた牛と衝突しかけた。
ダブルレーンチェンジで緊急回避を行い、SUVとは思えない機敏な動きでギリギリ避けた。再現しろと言われてもできないほど綺麗なダブルレーンチェンジだった。ESCの能力に驚かされた。
エアーズロックに最も近い空港のある町、アリススプリングスに到着
第一章で感動を覚えた、中華料理店のランチボックスを購入(店は違うが)
そしてそこから200km走り目標のガンに到着、パーキングエリアで就寝
Day5 目標:エアーズロック経由アリススプリングス(700km 8時間)
朝4時に2人は起こされた。今回は2人とも寝袋に入っているはずなのに寒いのである。気温4℃と寝れるような気温ではないので、運転する事にした。
前日にもエアーズロックぽい岩があったので、あまり感動も無く到着
しかし、滑り落ちたら止まらないような急斜面を登り、登頂すると感動が待っていた
ボディ左にはYAMATO、右にはオーストラリア地図と走行してきた道を書いた
アリススプリングスで夕飯を食べ、少し行った所で就寝
昨日今日と、寝ると車の窓から満点の星が見えて非常に綺麗だった
Day6 目標:タウンズビル(1700km 19時間)
内陸で明け方寒い事を学んだので今回は、20時に寝て2時に起きて車を走らせる事に。
蜃気楼
オフロードをひたすら走っていると
パンクしたのでスペアタイヤに変えたが、スペアタイヤなので80km/hしか出せなくなった。
もう運転が嫌になった所で、映画を見る事にした。しかしネフリは、日本で見れるものがオーストラリアに行くと見られなくなるという問題があり、見たことある映画しか見れなかった。
しかし、映画のおかげでかなり距離を稼げた。
目標には達しなかったものの2時半から24時まで、21.5時間1500km(オフロード600km,スペアタイヤ700km)を走った。
せっかくフラットになるのに、疲れすぎてシートでそのまま就寝した。
Day7 目標:タウンズビル(200km 3時間)
ここまでくれば消化試合なので、タウンズビルで休暇のゆとりを満喫する
気分がいいので、勉強も少々
夕飯を食べに回転寿司へ
帰りに運転していると、異音がしたので車の下を覗くと外れていた
Day8 目標:ケアンズ(300km 4時間)
Youtubeを聴きながら、ステハゲは障害を理由に大学の処分をかわせばよかったのにと思いつつ、大胆なサトウキビ畑を横目に運転
下から見上げてみようと滝の下まで降りたが、降りる価値は無かった。
草を食べながら近づけば友達になれる
山火事は、我々のトイレも空しく、ちっとも鎮火していなかった
ケアンズの港に到着
勿論、街についても3日に1回ルールで車中泊
Day9 勉強&観光
図書館で勉強をした後、第一章でも行った洗車場に再び
とんでもなく荒れ果てたケンタッキーで夕食を済ませ
1泊でも2連泊でも殆ど変わらなかったので、この日は宿を取る事にした
Day10 観光or勉強
勉強しようと思っていたが、海に行くことにした。ケアンズから100kmくらい南にあるビーチに行こうと車を走らせていたが、途中で引き返しグリーン島へ船で行くことにした。
水着を宿泊施設に置いてきてしまったので、ケアンズの船乗り場で買った。
海は荒れてて、寒くて、元よりミコマスケイほどの見ごたえもなく
夜はクラブへ
Day11 帰宅
ジェットスターより狭いニューギニア航空で帰宅
ポートモレスビージャンクソン国際空港は、見たこともないドリンクがあったりと面白かった。
第二章:走行距離7477km
費用26万円/人(国内での交通費は除く)
国際免許 0.2万円
VISA 0.2万円
飛行機 8.1万円
レンタカー 6.1万円
スタック対策 1万円
ガソリン 4.8万
渡し舟 0.3万円
宿泊 1万円
グリーンアイランドの船 0.6万円
食事 2.6万
雑費 1万円
全章:走行距離12988km
(日本からケアンズまで6000km)
費用56万円/人
メルボルン→赤→最南端→青→コーエン→赤→ケアンズ
ケアンズ→紫→最北端→ピンク→エアーズロック→紫→ケアンズ
完